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利息と利子はどう違う?銀行からお金を借りる時の金利について

カードローンを考える時、どうしても金利の数字が広告の中で最初に目につく人は多いでしょう。その中でも、小さな数字ばかりを目で追っていませんか。

実際にお金を借りる時には金利はとても重要な項目ですが、勘違いや間違った考えでいると、自分が思ったよりも利息を払ったりしてしまうことがあるかもしれません。

返済方法も細かく言えばいろいろあり、返済額の計算は難しいかもしれません。しかし、基本的な知識や計算を知っておくと、ある程度の試算は自分でできるようになりますし、後で「こんなはずでは。」と後悔することもないでしょう。

今回は銀行のカードローンを参考に、金利について考えてみたいと思います。

利子とは?利息とは?カードローンに必要な基本的な知識は知るといい

カードローンを考える前に、金融機関で当たり前に使われている言葉でもきちんと自身の知識として理解している人は、どれくらいいるでしょうか。案外わかっているようでわかっていない人もいるかもしれません。

改めて金融機関で、特にカードローンに関して出てくる用語について確認してみましょう。

利子と利息は同じもの!カードローンで出てくる言葉について

例えば利息とはよく聞くけど、「じゃあ利子とはどう違うの。」という人もいるかもしれません。大抵の人が「知ってるわよ」と言うでしょうが、よくわかっていない人も中にはいるものです。

一度整理する意味を含めて、カードローンでよく出てくる用語について、簡単ですが改めて説明します。カードローン以外で出てくる言葉もあるので、しっかりと頭に入れておくといいのではないでしょうか。

ちなみに言葉によっては業界用語として広がって、辞書で出てくるような意味合いと違うものもあるかもしれません。あくまでカードローンやキャッシングにおいての言葉の説明になります。

言葉 意味・内容
利息 よく「レンタル料」と説明している所があるのですが、確かにお金をレンタルしていたと考えると分かりやすいかと思います。要は、お金を借りていた期間の手数料になります。
利子 「利息」と同じ。貸した側、借りた側、と立場によって言い方が違うだけです。カードローンにおいては、「利息」と言う表現が一般的になっています。ちなみに預貯金では、銀行が「利息」、ゆうちょ銀行は「利子」と呼んでいます。
利率 「利息」や「利子」をパーセンテージ(%)で表したもの。
金利 「利率」と同じ意味。細かい説明がなければ、「利率」や「金利」の一言で「元金に対して1年分の割合」と考えてOK。
年利

年率
「金利」や「利率」をちゃんと1年分とわかるように言葉にしたもの。ちなみに1ヶ月分を「月利」、1日分を「日歩」と言います。
実質年率 実際には、単純に元金に対しての利率だけでなく、保証料や諸経費(業務に関わる手数料など)が他にも掛ります。カードローン等で利息の計算する時には、その分まで含めて「実質年率」として金額が出されています。
遅延損害金 返済が遅れたら発生するお金。損害賠償としての意味で支払わなくてはいけない。
限度額 一個人が実際に借り入れできる最大限の金額。
極度額 消費者金融や銀行が一個人(申込者)と結んだ契約において、最大で融資できる金額。細かく言えば、契約で決めた極度額の中でまずは限度額が設定されます。個人の信用度が上がれば、極度額の中で限度額が上がることがあります。

 
大抵の場合、カードローンにおいて、利子と言う表現はほとんどしません。また、金利においては、実質年率で表記することが法律で定められているので、細かく説明がない場合は、ほぼ実質年率をさしていると考えて大丈夫です。

限度額においても、実際にお金が借りられるのは限度額分までですから、商品概要に極度額と限度額と分けて表記することはほとんどありません。

返済においてもいろいろな言葉があり混乱しがちですが、まずはこれらの言葉が基本となると考えればいいのではないかと思います。

ちなみに、カードローンとキャッシングも、厳密に言えば違いはあるのですが(簡単に言えば、カードローンは分割での返済。キャッシングは一括返済が基本。)、今はキャッシングと言っても一括返済を求めることはほとんどないので、違いはないと考えても問題ないでしょう。

初めての利用はまず高い数字の金利で!カードローンの金利の見方

カードローンの商品概要や広告アピール内容を見ればわかると思いますが、金利に関しては、例えば3.0~18.0%と表記されている場合、初めて借り入れる時は高い数字の方の18.0%の方の金利が掛ると考えてください。

基本的に、貸し出しできる額と%の数字は連動しており、金額が少ないほど金利は高く、融資額が大きいほど金利は低く設定されています。

「え!3.0%の方がいい。」と思っても、借りる側がその金利を勝手に決めることはできないので、しっかりと覚えておきましょう。

よく利用し、きちんと返済していくうちに優良顧客として判断されれば、借りられる限度額も上がり、それこそ金利も下がっていきます。

難しい計算はできなくても金利の基本的な計算は知っておく方がいい!

肝心の返済に関してですが、これは金融機関によって返済方式が変わってきます。

主な返済方式でよく耳にするのが、「リボルビング払い」になります。「リボルビング払い」は、クレジットでも当たり前に使われている返済方式で、毎月の返済額が一定になっており負担なく返済できるようになっている方法です。

実際にはこれがもう少し複雑になり、「定率リボルビング方式」や「定額リボルビング方式」、「残高スライド元利定額返済方式」などいろいろあります。

もはやここまで来ると意味を説明しても覚えられなかったり、面倒に感じたりするかもしれません。特に金融機関によって返済方式が細かく違うのでそこまで全部覚えるのは難しいと思います。

元金×年率÷365日×借入日数で計算するのが基本でわかりやすい

あくまで基本的な計算方法になりますが、これなら自分でも簡単に利息の計算ができると思います。

元金×金利%(年率)÷365日×借入日数(期間)=利息

金利は言葉の説明でしたように、通常年率で表記しています。ので、一度365日で割ってから借入日数(期間)を掛けて、その間の利息を出します。

もし1年後の利息が知りたければ、金利は年率の状態なので、元金×金利=利息となります。

例えば金利が18%の場合、10万円を借りて1年後(365日後)に返済する場合はこうなります。

10万円×18%=18,000円
これが1年後の利息になります。

もしこれが、1ヶ月後(30日として)に返す場合の利息は、こうなります。

10万円×18%÷365日×30日=1,479円45銭…約1,479円になります。

これに元金分も返済しないといけないので、101,479円を1ヶ月後に支払わなければいけません。

毎月の返済の場合は少し計算が面倒!金利と元金があるのを忘れない

今の計算は、あくまで1回での返済計算になります。しかし、実際には分割で毎月返済を行うのが一般的です。その場合は、2回目以降も同様に計算していかなくてはいけません。

ただ、毎月の返済では元金と利息と両方支払っているはずですが、1回目の返済で多少は元金が減っているはずなので、計算方法は同じでも金額が変わってきます。

そして、先の計算式の借入日数ですが、1回目返済日と2回目返済日の間の期間で計算します。2回目の返済も1回目の返済日より30日後ならば、同様に30日間で計算になります。

わかりやすく計算式で説明します。先の条件の借入額10万円(元金)で金利は18%、返済日は1ヶ月ごと(30日)として、毎月元金を1万円分返済するとします。

1回目の返済
10万円×18%÷365日×30日=1,479円利息
返済額 元金分10,000円+利息1,479円=11,479円

2回目の返済は元金が1万円減っているので、9万円元金で計算になります。

2回目の返済
9万円×18%÷365日×30日=約1,332円利息
返済額 元金分10,000円+1,332円=1,332円

こうなります。表にするとこうなります。(10万円(元金)×18%(金利))

回数 元金額 利息額 1ヶ月の返済合計額
1 10万円 1,479円 11,479円
2 9万円 1,332円 11,332円
3 8万円 1,184円 11,184円
4 7万円 1,036円 11,036円

  
※今回、計算が分かりやすいように四捨五入しています。

このようになってきます。

ただ、実際の場合、(この例で言えば)実は毎月返済の1万円の中に元金と利息の両方が含まれた形になっていることが多いです。となると、実際にはもう少し数字が細かくなります。

同じ借入額10万円(元金)で金利は18%、返済日は1ヶ月ごと(30日)、1万円返済とした場合はこのようになります。

1回目の返済
10万円×18%÷365日×30日=1,479円利息
返済額10,000円-1,479円=8,521円 これが元金返済分になります。
元金残高 10万円-8,521円=91,479円
2回目の返済
91,479円×18%÷365日×30日=1,353円利息
10,000円-1,353円=8,647円元金返済分
元金残高 91,479円-8,647円=82,832円

このように、毎月1万円+利息で返済するよりも、返済額1万円の中に元金と利息が含まれている場合、元金分の返済がゆっくりになります。

これはあくまで基本的な計算方法になります。各金融機関で返済方式や、それこそ返済のサイクルもそれぞれで違って実際にはいろいろなパターンになるので注意しましょう。

ただ、現実的に見ると計算も複雑で面倒なので、シュミレーションを使うのが一番手っ取り早いでしょう。多くの金融機関では、ホームページで返済シュミレーションができるようになっています。

銀行のカードローンの金利に違いはあれど15%以下がほとんど

おおまかですが、金利について説明しました。ただ、上記の例で言う18%は消費者金融が対象になる貸金業法で取りきめられた金利の上限の数字に基づいて多いパターンの金利です。

実際には、それぞれで違いはあります。

が、消費者金融の場合、法律で上限金利は決まっています。

参考までに貸金業法で取り決められている金利の上限はこちらになります。

貸付額 上限金利
~10万円未満 20%
~100万円未満 18%
100万円超 15%

ただしあくまでこれは、消費者金融などが対象になり、銀行の場合は実際にはこの貸金業法は対象外になります。

実際には銀行の方が金利は低い?銀行の場合について

貸金業法により上限金利はあるのですが、銀行の場合は、この上限金利よりはかなり低めに設定されていることが多いようです。

消費者金融と銀行の金利を表で見比べてみるとわかりやすいでしょうか。

金利
アコム 3.0~18.0%
アイフル 4.5~18.0%
プロミス 4.5~17.8%
新生銀行カードローン
レイク
4.5~18.0%
三井住友銀行 4.0~14.5%
三菱UFJ銀行 1.8~14.6%
みずほ銀行 3.5~14.0%
オリックス銀行 1.7~17.8%
楽天銀行 1.9~14.5%
イオン銀行 3.8~13.8%
りそな銀行 3.5~12.475%

※金利情勢によって変動する場合があります。
※金融機関によっては他コースもあり、一例になります。

こうやって見ると、消費者金融と銀行では違いがあります。とはいえ、それぞれ個々に違いもあります。数字だけおえば、一見消費者金融の方が高いように思えるかもしれません。

ただ実際に借り入れとなると、金利の数字だけで見ることはできない部分があります。

それぞれに細かな条件や審査基準の違いがあります。金利が安ければいいとは限らず、審査に通る通らないの問題もありますし、審査や融資までのスピードも即日融資から数日かかるなど、それぞれに違います。

銀行のみで見た場合に地方と大手でも違いはある?

今度は銀行に焦点をあて、地方と都市銀行で違うかどうかを見てみたいと思います。

地方銀行のカードローンの金利はこのようになっています。

金利
北海道銀行 1.9~14.95%
みちのく銀行 4.9~14.0%
青森銀行 2.4~14.5%
常陽銀行 2.5~14.8%
横浜銀行 1.9~14.6%
西日本シティ銀行 13.00~14.95%
山口銀行 8.5~14.5%
広島銀行 3.475~13.975%
スルガ銀行 3.9~14.9%
静岡銀行 4.0~14.5%
福岡銀行 3.0~14.5%
中国銀行 5.5~14.5%
四国銀行 4.0~14.6%

※金利情勢によって変動する場合があります。
※金融機関によっては他コースもあり、一例になります。

上の表の大手都市銀行などと比べても、大きく金利が高いということはないようです。そうやって考えると、数字の上では大きな違いはないように思えます。

ただ、よく地方銀行の特徴としてあげられるのは、地方ならではでしょうが地域住民の顧客に対して手厚いサービスをしていることがあります。

口座利用に伴うサービスや、住宅ローンに伴う金利優遇措置などを展開している金融機関も多くあるようです。

ただ、審査に関しては地方銀行の方が審査は甘いという話もありますが、これは個々により状況が違うと言う点も含めて一概には言えないでしょう。

これは信用金庫など他金融機関にも言えることかもしれません。ただ、数字のみを見る限りでは大きな差はないと言えそうです。

カードローンのある程度の知識を得てから申込む方が失敗は少ない

カードローンを始め、お金を借りる時には、どうしても数字が真っ先に目につくことは否めないでしょう。それは金利もですが、例えば限度額でも言えることです。

先にも言いましたが、金利も限度額が大きければそれだけ低い数字での金利で借りることはできますが、限度額が低ければ、高めの金利となるのもどこの金融機関も同じです。

そして、何度も話に出るように、金融機関でも個々に違いがあり、数字だけでは決められない点もあります。特に審査が関係してくると、同じように申し込みしても金融機関で結果が大きく変わったりします。

どちらにしても先の消費者金融と銀行の比較同様、それぞれ参考程度に考えた方がいいでしょう。

しかし言葉の意味や、利息はどうやって計算されるのか、細かく専門的な部分まではわからなくとも、基本的な知識があるのとないのとでは違うので、やはり最低限の知識は身につける方がいいでしょう。

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