また、お金がいる!?複数の機関からお金を借りるのは、アリ？ナシ？

現代社会、普通に生活していても急にお金が必要になることなんて日常茶飯事ですね。そんな困ったときにお金を借りるには、銀行や消費者金融がありますが、もし、すでにお金を借りている状態のとき、お金をさらにお金を借りることはできるのでしょうか。

複数の金融機関から、お金を借りることは、あまりオススメできません。できれば安易に借りない方がいいと思います。その理由をわかりやすく説明しますので、最後までしっかりお付き合いください。

CMでよく観るけど、お金って、簡単に借りることができるの？

クレジットカードでできる買い物であれば、サイン一つでショッピングができます。しかし、会費だったり、見舞金だったり、現金でしか扱えない事象ってありますよね。でも、手持ちに現金がない!?こんなとき、役に立つのがカードローンなのです。

ところで、お金を借りることって、簡単にできるのでしょうか？テレビのCM、インターネットでの広告など、頻繁に目にすることがありますが、そのあたりはどうなのでしょうね？

毎日、毎日テレビのCMでは、「お金を借りてください！」「お金借りられます！」というCMが矢継ぎ早に流されていますね。爽やかな女優さんやイケメンの俳優さんが、笑顔で案内してくれると、つい借りちゃおうかな？なんて気持ちになったりしますよね。

CMでは、いとも簡単に短時間でカードが発行できて、スピーディに融資が可能であることをうたっていますね。確かに急いでいるときには助かります。

確かに即日融資は助かります

ところでお金を法律上問題なく借りられることができるのは、いったいどのような機関なのでしょうね？一般的には銀行がすぐに思いつきますね。他にも公的機関でお金を借りることもできます。また、消費者金融などの民間企業でも借りられます。

生活費や奨学金など、即日ではないけど、低金利で安全に借りることを目的とするのであれば、公的金融機関で相談してみるといいですね。ただし、こういった機関では、即効性が期待できませんので、今日、明日急に必要というときには、お勧めできません。

銀行法に基づいた銀行、信用金庫なども、お金を借りる上では、必要不可欠な機関といえますね。しかし、窓口での書類の作成など、いささか面倒なイメージもありそうです。

ところが、最近では、銀行もカードローンやフリーローンで、簡単に手軽にATM感覚で融資をすることもできます。ちょっと敷居の高いイメージだったものが、身近に感じるようになりましたね。

あとは、消費者金融会社での利用者も増加しています。こちらはもっと手軽なイメージがありますね。カードを作るのも簡単のようで、カードができたら即日融資も可能ということで、利用者に喜ばれているようですね。

銀行や消費者金融会社のカードローンの利点は、なんといっても即効性があることです。今日必要！明日必要！などの急な出費に大助かりです。なので普段は利用することはなくても、万が一のときのために各種カードを作る方はいらっしゃるようですね。

そもそも銀行と消費者金融の違いって何？どっちが借りやすい？

なるほど、即日融資が可能という点では、消費者金融会社が便利そうです。銀行においてもカードローンを利用することもできるのですね。しかし、即日の融資となると難しいところがほとんどです。

同じカードローンを利用するにあたって、即日かどうか以外、両者はさほど違いがないように感じますが、いったいどのような差異があるのでしょう。実は法律上に大きな違いがあるようです。

消費者金融会社は貸金業法で取り決めがされています。対して、銀行は銀行法で定められています。一般の消費者からすれば法律の違いなどは、無縁のように思えますが、この法律によって大きく両者に違いを与えています。

実は消費者金融会社に適用される貸金業法では、《総量規制》が定められており、借り入れの合計金額が年収の合計の３分の１を超えてはならないという規則があるのです。

ところが銀行法には、そのような規制のしばりがないのです。ということは、たとえば、年収がない専業主婦や学生の方などは、いざ融資を受けるとなると、銀行しかないということなのです。

では、サラリーマンなど、年収が一定量ある方にとっては、消費者金融会社と銀行の、どちらの方が借りやすいのでしょう。

結論から申し上げますと、お金を借りる上で、借りやすい、借りにくい、の甲乙はありません。

銀行より、消費者金融会社の方が借りやすいイメージがあるように取られていますが、決してそのようなことはありません。むしろ、専業主婦でも借りられることを考えれば、銀行のキャッシングの便利なイメージさえありますよね。

さらに、同じ消費者金融会社であっても、会社によっては審査が通らないこともあるのです。きっと思っている以上に審査の厳しい現実を知ることになります。

これで銀行と消費者金融会社に違いは、お分かりいただけましたね。適用される法律の違い、それにともなう総量規制の有無です。よって、就業している方には、両者とも利用できますが、就業していない方には、銀行しかないのです。

そして、お金を借りやすい、借りにくいということに関して、甲乙はなく、ともに厳しい審査があることをお忘れないようにしてください。

安易にお金を借りることは避けましょう！

お金を借りるにあたっては、どの機関であっても厳しい審査に通らなければなりません。これは必須です。では、その審査基準についてお伝えしましょう。

消費者金融会社であろう、銀行であろうが、最低限の審査基準というものがあります。

第一、居住地の特定。お金を借りる方が、住所不定では困りますよね。必ず、特定の場所に、居住を構えていなければ、お金を貸すことはできないのです。

第二、勤務先の在籍の有無。勤め先がはっきりしていなければ、返済能力があるかどうか判断できません。そして、虚偽の申告を防ぐためにも、勤務先への在籍確認も行われます。

第三、固定電話の有無。時代は携帯やスマホで事足りる時代ですが、お金を借りる上では、やはり固定電話の有無は重要です。居住地と合わせて、申し込みすれば信用度が高まります。

居住地の居住年数と勤続年数は、長ければ長いほど信用度は高まります。あまり転々と住む場所を変えたり、転職を繰り返すと、果たして返済能力があるのかという疑問視されてしまいます。

そして、重要なのは過去、現在における、借り入れ状況の有無です。過去に借りたことがあり、もうすでに返済を済ませた方。もしくは、今現在借り入れをしているが、事故なく順調に返済ができているかなどの利用状況が審査に問われます。

そこで過去の借り入れをすべて返済した事実があったり、もしくは現在借り入れしており、事故もなく順調に返済が行われているような方には、さらなる融資枠の増額を提案されることもあります。

枠を増額するだけなら問題ないのですが、さらに借りられることが分り、つい安易に借りてしまうことのないようにご注意ください。と申しますのも、確かに融資枠が増額されるということは、信用度が増したということで、悪いことではありません。

しかし、融資額が増加したということは、返済額も増額するということなのです。

よくよくお考えください。

ある日、融資額がポンと増額しても、ご自分の給料はポンとは増額しませんよね。

なので、驚くほどの昇給があれば別ですが、いくら融資額が増加したとしても、そのまま安易に融資を受けることは控えるようにしてください。

複数社から借りるのもできるだけ避けたいですね

現在、融資を受けながらも、さらに融資を希望する方も多いかと思います。しかし、1社での枠が限度額いっぱいの場合、借り入れが困難となります。そして、別の他社から借り受けを検討される方もいらっしゃるでしょう。

そうなれば、当然、また審査があります。そして、現在の借り入れ状況を尋ねられることになります。そこで、少しでも印象を良くしようと、虚偽の申請をしたとしても、すぐにバレます。と申しますのも、アナタの個人情報は、各金融機関で共有されているからなのです。

ですから、審査に対しては正確に申告してください。そして、その結果審査が通らなかったら、それは現在のアナタにとって限度がいっぱいであるということを教えてもらった訳ですから、素直に現状を受け止めましょう。

そして、仮に審査が通って、融資を受けることができたとしても、果たして本当に借りるべきか一考しましょう。

前述しましたが、融資の増額、更なる借り入れは、返済額も増えるということをお忘れないようにしてください。

やはり複数社から融資を受けることは、それだけ返済の額も回数も増えることになるので、できるかぎりお控えいただくことをお勧めします。

テレビCMでは、出演者は皆さん、笑顔で演技をされていますが、実際緊急にお金を借りなければならないときとは、表情はもっとこわばるのではないでしょうか。せっかく得たアナタの信用度を落とすことのないよう、安易に借りる前に一歩立ち止まって冷静に思考していただけるといいと思います。